プロフィール

運営者螢泪ぅ襯好函璽鵝Ε灰鵐汽襯謄ング・グループは、資金繰り支援・総務経理アウトソーシング・従業員教育を中心に中堅・中小企業の皆様の間接部門強化のお手伝いをしております。ブログを読んで気になった方は、下記フォームよりお問い合わせ下さい。
「当社HP問い合わせフォーム」へ プロフィール
運営者は?★
★運営者HPはこちら★

相互リンク募集中!

相互リンクブログ
募集中です!

categories

人気記事

archives










fujisan.co.jpへ
/~\Fujisan.co.jpへ












スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

  • 2013.03.26 Tuesday
  • -
  • -
  • -
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク

90年代、ソーシャルメディア、そしてこれから訪れる悲しい出来事

どんな人も、生まれ育った時代・地域のフィルターを通さずに、
目の前の事柄に対峙することはできない。

私は、1977年に生まれ、
1990年代にいろいろなものを吸収して、
この時代と対峙している。

90年代、2011年、そしてこれからについて、
後々のために、今この場所から見た未来像を書き留めておく。






 

私の目から見て、
90年代は、精神性が大きく変わった時代に見えた。



世界的に見れば、

1989年  ベルリンの壁崩壊
1991年  ソ連崩壊
1992年  Windows3.1発売


国内で見れば、

1990年11月頃から徐々に始まったバブル崩壊
1999年 iモードサービス開始


大きな仕組みが壊れ、

技術の発達は、
個人と個人の間に密な情報網を張り巡らし、
かつその情報網が可視化された。


そんな中、私の目には、こんなものが映っていた。



1995年 サブカル界話題騒然となった
「エヴァンゲリオン」。

第25話のサブタイトルは、
「Do you love me?」だった。


邦題「好き?好き?大好き?」
R.D.レインの詩集からの引用だ。





R.D.レイン、
「引き裂かれた自己」は、外的自己と内的自己の分裂の観点から
内容が展開していく。




簡単に言えば、「ジキルとハイド」に出てくるような苦悩だ。




個人は、外側と内側、
社会的役割を演じる自分と、
内的自己(本当の自分だと思っている自分)
に分かれ、葛藤を繰り返す。

その葛藤の中で、
社会と個人との関係が緊張感を持って
維持されていく。


そこには、社会という漠然とした個人が対峙すべき存在があった。



その後、少しずつ、世の中が変容していったように感じる。

それを強く感じた作品の一つが、
1999年邦訳が出版された「24人のビリーミリガン」



そこには、ジキル博士とハイド氏という、
社会という境界線を挟んだ2人格の対峙という構造はない。


1人の個人の中には、何人もの人格があって、
その人格が入れ替わり立代わり外に現れる。

実話に基づいたこの小説は、
統一された一つの人格というもの自体が
神話に過ぎないのではないかという疑問を突きつけられているように感じた。


その後、自己は他者との関係性の中で構築されており、
自己が統一的な人格を持つのは、記憶の連続性によるもの、
統一的な自己など幻であるという文脈で語られる物語が増えていく。

例えば、クリストファー・ノーランの「メメント」




岡崎京子の「チワワちゃん」



浦沢直樹の「Monster」




そして、1999年 TBSドラマ「ケイゾク」



特に「ケイゾク」で、記憶に残っているセリフを切り抜いておくと、


真実なんてのはな、ホントは存在しないんだよ
曖昧な記憶の集合体で
それが真実の顔をして堂々とのさばっているだけだ
だから
その記憶の持ち主を殺せば
真実なんてのは消えてしまう

一番簡単で確実な完全犯罪の方法を教えてやろうか
誰にも知られないように殺し
誰にも知られないように山の中に埋める
継続どころか捜査もされないよ
何せ事件としては取り扱われないわけだからな

日本で一年間に起こる殺人事件は約一千数百件

その一方で特異家出人・・・
つまり犯罪に絡んで行方不明者になっている人間の数は約15000人
仮に殺されてるのがその内の一割だとしても
1500人の完全犯罪が成立してるってわけだ
俺たちの知っている真実なんてのはな
ほんの一部だ 』


一人の人間の存在は、
他者の記憶があってこそ起ち上がるもの。

関係性の中でしか、人は生きられない。

そこには、単独での自己の存在を否定する考え方がある。


そして、この流れの中で、
ソーシャルメディアが起ち上がっていく。

「ライフログ」

記憶を外部媒体に刻み込むことで、
単独での自己の存在を成り立たせようとする、

単独で自己が存在することを否定する風潮に
技術をもって応えたこのサービスが、
自己が一番不安定な学生から広まっていったのは、
必然だろう。


外部媒体に自己の断片を刻み込んだ代償として
私たちが得たのは、
ビリー・ミリガンよりも、
もっと分かりやすい分裂した自己だった。


自己の生活の断片を感情を乗せずに、
ただただ外部媒体に刻み込むことで、
外部に人格に似たものを形成し、
他者と共有するようになった。




ここまでの流れを整理すると、

社会という漠然としたものが存在すると信じられていた時代、
私たちは、社会に接する外的自己と自身の内に生じる内的自己を分け、
その葛藤の中で、社会と対峙していた。

やがて、社会なるものは、個々人の記憶の集合体が形成したもので、
そして、自己もまた、複数の記憶、複数の人格により構成された、
擬似的な統一体であるという解釈が生まれ、
社会という漠然とした存在が否定されていく。

しかし、社会という立つべき場所を失うには、
不安が多過ぎた私たちは、
個々人の記憶を外部媒体に刻み込むことで、
それをもって社会とすることにした。

それは、掴みどころのない、漠然としたものではなく、
データの集合体として確かに、
スクリーン上に存在するものとなった。


個々人の記憶を細切れにして外部媒体に刻み込んだ結果、
統一化された人格を作り出すことが必要なくなってきたのだ。


「あなたは、どんな人ですか?」

と問われた時、

「Facebookで個人名を検索してくれ!」

と答えることで、
目の前にいる質問者に対し
やさしい自分や生真面目な自分を
必要以上に演じる必要がなくなった。


そんな風にしてソーシャルメディア上に展開されつつあるこの世界。


これから、この世界に悲しいことが訪れる。


日常の断片により、分断された自己は、
それでも他者との連帯を求める。


データの海の中で、ただただ自己主張を繰り返すだけの断片。

そんな断片が連帯して、
一つの巨大な人格を形成することを欲している。

それこそが、新たなメディアが世界を変える時、
新たなメディアの旧メディアに対する勝利だと考える。


では、勝利の日は、いつ訪れるのか?

それは分からない。

しかし、訪れる切欠は分かる。


浦沢直樹 「PLUTO」7巻





「PLUTO」は、

手塚治虫の『鉄腕アトム』に含まれる

「地上最大のロボット」の回

の浦沢直樹氏のリメーク作品。



記憶に残っているセリフを切り抜いておくと・・



『人間はなぜ、

あんなモニュメントを建てたがるかわかるかい?

忘れてしまうからだよ。

記憶がどんどん薄れる前に、
ああいうものを建てて忘れないようにする・・・

ところが俺達はどうだ・・・

メモリーを消去しない限り、
記憶はいつまでも残る・・・

あの戦争で見たものを、
俺達は鮮明に覚えている・・・』


記憶が連鎖することで、

そこに絡みついた感情も連鎖していく。


偏った感情が、各人の異なった記憶を束ねて
大きな物語を作っていく。

それは、戦争だったり、国家的な悲劇だったり。


恐らく今は、記憶を媒体に固着する過程にある。

そして、その記憶は、時代の変化とともに、
感情によって、束ねられていくのかもしれない。






Act48「60億の偏りの巻き」より


「怒り、悲しみ、憎しみ、
偏りが、60億の混沌をシンプルに解決する」

作中の天馬博士の言葉だが、


このような動きが各地で散見されるようになってきた。

後は、強力な物語を語る人物の登場を待つだけなのかもしれない。


「PLUTO」で描かれていたものは、
偏った感情が、混沌から流れを産み出すということ、

「PLUTO」で描かれていない現実は、
感情は、物理的な体という器なくして、
Web上にも散在することができるということ。





各地で起こる暴動。


日本で、まだ暴動が起こらないのは、
会社組織をはじめとした社会が、
まだ他の国に比べて機能しており、
個々人が細切れになっていないからだろう。

これも、団塊の世代が、
会社組織という社会から完全に切り離される
5年以内に、状況は変わっていくはずだ。


これから訪れる悲劇は、
個々人の断片が、集団の連帯を勝ち得るために起こる
負の感情の連鎖による古い秩序の破壊だ。


全てを失って、
瓦礫の山の上に、連帯を見つけるなんて、
戦後の日本じゃあるまいし、
出来れば避けたい未来ではある。




神様から切り離されて、


社会から切り離されて、


自己からすら切り離されて、


最後にすがりついた場所が、
動物的な感情なんて、


なんてアイロニーに満ち溢れているのだろう。









スポンサーサイト

  • 2013.03.26 Tuesday
  • -
  • 01:22
  • -
  • -
  • -
  • -
  • by スポンサードリンク

コメント
コメントする








   
この記事のトラックバックURL
トラックバック